中村貴子さん

思い返したら、たかこさんに初めてお会いしたのは1990年。

まだデビュー前のコンテストにて。

デビューしてからもなんだかんだとお世話になって…そういえばどっかの公園で2時間くらい取材と云う名のぼくの悩み相談もさせて頂いたりもした。

和歌山から出てきて、まだ右も左もわからなかったし、周りのスタッフの方の言ってることも音楽以外の事はよくわからなかったし、与えて貰った環境も当たり前の様に思ってた、二十歳そこそこの勘違い生意気野郎の話しに真剣に耳を傾けてくれたたかこさんだった。

そん時に

「恩賀くんの好きな様にやったら良いんじゃないかなぁと私は思うよ」

と言って貰えたんやけど、そん時はその「好きにやる」って言葉の真意さえも、良くわからなくなりかけてた時期だった。

でも音楽への情熱と真剣な声の響きにホッとした記憶を今も鮮明に憶えてる。

もう外は夕暮れになりかけていた。

それから時は経ち2005年。

PEALOUTのライヴを観に下北沢のキューに行った時、めちゃ久しぶりにたかこさんに再会したんよね。


「恩賀くんやん!久しぶり!元気?」って。

憶えてくれてたのが凄い嬉しくてね。

パーソナリティってお仕事は年間に何百ものアーティストに関わるんだから、こんなに長く会ってないと忘れられてても当然。

だけどちゃんと憶えてくれてたんよね。

そして打ち上げで呑みつつ、たかこさんも帰り、ダラダラと呑みつつ、1人減り、また1人減り…ほぼほぼ人が居なくなり…

で、初めて近藤くんと呑んだのよ。

もちろんその前から面識はあったけど、ちゃんと呑んだのはそれが初めて。

具体的に何を話したのかなんてあんまり憶えてないけど、気がついたら朝だった気がする。

でも今から振り返ってみたらあの機会が起点だったのかもなぁ。

そん時もそうやったと思うんやけど、二人で呑む時って特にわいわい話す訳でもなく、やんわりした時間が流れていく感じ…

ソコは今も変わんないんよね。

それから7年経ち、The Everything Breaksで一緒にバンドをやる様になった。

The Everything Breaksん時もそうなんやけど、ラジオの収録はだいたい近藤くんにお任せしてるんよね。

近藤くんが収録に行ったとき、たかこさんが

「近藤くん、メンバーに恩賀周平って書いてあるけど、もしかしてあの恩賀くん?しかもベース?私かなり前から知ってるんやけど…。」

「え?たかこさん、周平の事、知ってるんですか?…」

いやぁ、そりゃそうなるよ。

え?まさかソコ一緒にバンドやる?ってなるよ。

さぞかし面白かったやろなぁ、その瞬間は。

それから以降、またmy funny hitchhikerを取り上げて頂けるようになって、今回の”Funny camp”の特集へと繋がる。

スタジオにて、たかこさんと20年振りに再会。

たかこさんの生声だけで、あかん…グッときたよ。

たかこさんの音楽への情熱、愛情、真剣さとユーモア、何にも変わらない。

あっという間の時間だった。

コレ、なかなか壮大な絵巻物でしょ?

あん時の自分に言ってやりたい。

「続けてたらええ事あるよ」

ってね。

何をやるか?も、もちろん大事だけど、誰に出会うか?の方が大事なんかも知れないなぁと、改めてヒシヒシと感じてる2024年の9月、暑さが残る夕暮れ時。

さぁ、my funny hitchhiker、3人揃っての初「FAB NIGHT〜 TAKAKO’S EDITION〜」

オンエア、お楽しみに。

☆9/30(月)深夜25:00〜

#bayfm「FAB NIGHT〜 TAKAKO’S EDITION〜」

※radikoプレミアムで、bayfmが全国で聴けます!

https://program.bayfm.co.jp/fab/